【前方注意】「くのいち」みたいな手裏剣おねーさん
日常生活の中で信じられないものを目にする機会って誰にでもあると思いますが、つい先日ワタクシもあり得ないものを目撃することになりました。
マジックショーの「ナイフ投げ」に劣らぬスリル満点の見世物でしたわ。一歩間違えたら流血の大惨事になっていたかもしれません。
同時に、道を歩くときはきちんと前を向いて常にまわりに注意を払っていないと絶対に危ない!と実感させられた出来事でもありました。
特に歩きスマホが習慣化してる方には注意を促したいケースです。
※タイトルにある「くのいち」とは、時代劇でよくみかける女忍者のことで正しくは「くノ一」と書きます。
突然、未確認飛行物体が目の前に襲来
ある日の夕刻、ひとりで駅への道をてこてこと歩いておりました。ふと前を見ると、数メートル先を長い黒髪をなびかせながら歩くおねーさんの後ろ姿が目に入りました。
夕日を浴びてサラサラと風になびくロングヘアがとてもきれいで「あ~、あんなに長くてうらやましいな~」と、20年以上も髪の長さが変わっていないワタシはしばらく見とれていました。
すると次の瞬間、おねーさんが突然ポケットに手を入れて何かを取り出したと思ったらこちらをめがけて何かが一斉に飛んできました。
何か小さな物体がワタシめがけてすごい速さで飛んできたと思ったら、突然それが目の高さで4つぐらいの横一列に分かれてワタシのすぐ前にバラバラッと地面に落ちました。
「すわっ、甲賀のくノ一(くのいち)の手裏剣攻撃か?!」
絶妙なタイミングと大胆すぎる鮮やかな技に驚かされもしましたが、飛んできたものを拾い集めてみるとなんとそれらはクレジットカードとかキャッシュカードでした。
「え、何これ? 捨てたの?」
くのいちオネーサンとのホットチェイス
大事なものだと思ったのですぐに拾っておねーさんに声をかけようとしたものの、おねーさんは何もなかったようにすごい勢いで遠くへと去っていきます。よっぽど急いでるのかみるみる距離が開いていってしまいました。
交番に届けるのも面倒なのですぐに後を追いかけましたが、おねーさんたら歩く速度も速いから一向に距離が縮まらない。しかも走り出しちゃったではありませんか!
なんとか距離は保って追いかけましたが、おねーさんは陸上でもやってるのかと思うほど足が速くてとても50過ぎのオバサンの足で追いつけたものではありません。
いい加減息切れしてきた頃になって突然おねーさんがコンビニへと入っていったところでホットチェイスは終了。
息も切れ切れに「すいません、これ!」と店内に響き渡るような声でカード類を差し出すと、「あ、どうも」とおねーさんも事態が呑み込めてないみたいでつれない返事。
「命懸け?で届けてやったのにその態度はないんじゃない!」とは思ったものの、一応自分の責任は果たせたと思ったので怒りは抑えてそのまま帰ってきました。
でも、あのときのおねーさんの反応よりも店内で雑誌を立ち読みしていたスーツ姿の男性が飛び上がるほどの勢いで驚いて顔を上げたときの表情がすごい衝撃的で今でも鮮明に覚えてます。
何か他人に知られたらマズイ雑誌でも見てたんでしょうかね~^^:
今回学んだ教訓と歩きスマホへの注意喚起
あの手裏剣攻撃はたぶん、財布をポケットから取り出した勢いが強すぎてて財布のカード収納用ポケットにはさんでいたカード類が飛び出してしまったせいだと思いますが、あんな遠くまで何枚も一斉に飛ぶもんだなんて思ってもいなかったのでとても驚きました。
しかも、ワタシが後ろからおねーさんをガン見していたタイミングで起こったので、何か変な念を察知した彼女が攻撃をしかけてきたに違いないと思っても不思議ではないシチュエーションでした。
あのまままともに手裏剣攻撃を顔に食らってたら、間違いなく流血の惨事になってたと思います。今となっては笑い話ですが、実際は本気で恐怖を感じるほどすごい勢いだったんです。
今回みたいなことも例外的に起こるので、ここでは2つの可能性について注意喚起したいと思います。
1. 前を歩く人には注意を払って歩かないと、不意に何か物が飛んでくることもあって危ない。
2. 歩きながらポケットから物を取り出すときは予想外に自分の後ろへと飛ぶこともある。
1は自分が注意していればいいことですが、コワイのは2です。もしも落とし物をしたことに本人が気づかず、しかも悪意のある人に「見られたらマズイ物」を拾われたりしたら超キケンです。
マイナカードなんてやばさの塊ですね。下手すると悪用されて犯罪に巻き込まれます。最近は歩きスマホが常識になりつつあるので、それが習慣化してる方は特にご注意くださいませ。
ちなみに今回取り上げた女忍者をあらわす「くノ一(くのいち)」は、漢字の「女」を解体してできた文字から付けられたそうです。
たしかに「く+ノ+一=女」になるわなw 昔の人は粋なことを思いついたもんだと感心させられました。
明日もいい日でありますように~♪